八千代大根収穫まで

昨年の小玉すいかの栽培で使用しなかった圃場に数種類の大根を試験栽培してみようということになりました。高畝にしてそこにマルチを張り、15cmくらいの穴を開けてそこに種をまきました。種まきをする時期が遅かったのもあり、順調に育ってくれればいいなと思っていましたが、暖冬の影響で、安芸高田市八千代町の通常の気候からは考えられないくらい暖かく、想定していたよりも順調に育ってくれてあと1ヶ月もすれば収穫です。

大根という植物を調べてみると、アブラナ科ダイコン属の越年草で、原産地は地中海沿岸とされていて、中国を経て日本にやってきた様子。最古の栽培歴史を調べるとエジプトのピラミッド建設労働者の食料とされていた様子。日本での大根の歴史も古く、なんと弥生時代には「於保禰」という名前で栽培されていたとか。江戸時代には東京の板橋、練馬、埼玉の浦和、三浦半島が特産地だったようです。現代においても、皆さんの食卓で必ず見かける存在ですよね。

生ですり下ろして「大根おろし」として食べることができるみずみずしいものから、煮ることで味わいが深まるもの、辛味が強く通常「辛味大根」などと呼ばれるようなもの、赤い色をしていて、サラダでもよく使用される「ハツカダイコン」など多種に及びます。

栽培を始めて、途中に大根の間引きを行うのですが、なんとこれが信じられないくらい美味しいのです。もはや「農家の特権」と言っても過言ではないと思います。冬場の鍋に、間引いた大根を潜らせてから食べると、それは感動に値する美味しさなのです。お漬物にしても抜群の味わいで、完成していない間引き大根でもかなり満足してしまいます。

こういう喜びに触れると、改めて農業をやっていて良かったなと感じます。
収穫後、数量限定ではありますが、このホームページでも発売されるので、
皆さん是非とも味わってみてください。

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